「アリバカカオ農園 in エクアドル・アマゾン」をめぐる旅から1年を経て。

10404167_496114730552197_5155704902027888127_n

こんにちは!

MAMANO代表の江沢孝太朗です。

昨年の8月31日から9月6日にかけて、エクアドルのアリバカカオ農園、工場を訪問してきました。

本当は、長期間住み込む勢いで、カカオ農家のことをもっと深く知りたい!と思っているのですが、まだまだお店や製造、イベントの準備に追われて、実現しておりません。

改めて、みなさんにアリバカカオのことを深く知ってもらうためにも、1年前にはあまりブログ等でご紹介できなかったカカオ農園をめぐる旅について、ご紹介してきたいと思います。

アリバカカオについて、農園について、アマゾンについて、知っていただければ嬉しいです。僕自身も、久しぶりに動画や画像を見返していて、全くみなさんにご紹介できていなかったものが沢山あり、お伝えできるのが楽しみです!

(まず最初に・・・)

■MAMANOとは

MAMANOはアリバカカオ専門のフェアトレードチョコレート店です。創業は2013年の2月。フェアトレードによる生産者の笑顔と、アマゾン保全による地球の笑顔と、お客様の笑顔、この3つの笑顔を実現するために立ちあげました。

IMG_2603

■訪問の経緯、スケジュール

エクアドルで行われるaromas del ecuadorに招待いただきました。
8月31日(月)エクアドル・グアヤキル着
9月1日(火)Aromas del Ecuador カカオ・チョコレートのマッチングイベント参加
9月2日(水)テナへ移動。農園、組合を訪問。
9月3日(木)市場、農園訪問。
9月4日(金)チョコレート工場訪問。
9月6日(日)帰国

地図

■aromas del ecuadorでの学び

2015-09-01_08.54.18[1]

朝9時から30分刻みで18時まで、エクアドル中のアリバブランドをあつかうメーカーや組合のチョコレートを食べました。全てアリバです。産地による違い、チョコレートの構成による違い、工場でのプロセスによる違い、等さまざまな違いがあります。
特に驚いたことは、半分くらいの「アリバ」は香りが弱かったこと。
この原因の1つには、政府がアリバを広げるために農家に配布した種の存在があります。アリバは非常に環境変化に弱いため、育てることが非常に難しい種です。

エクアドル政府の方々と
エクアドル政府の方々と

そのため、政府は環境変化に強い種を作りだし、それを農家に配布しました。
しかし、その種が本来のアリバの良さであるフルーティさや華やかな香りがほとんどしなかったため、しばらくして配布は中止されました。

ですが、その種がまじっていたりすると、今でも香りが弱いカカオがアリバとして売られてしまいます。

農園や組合からではなく、市場からカカオを購入しているところも多くは品質が良くないものでした。

なぜかというと、MAMANOがお付き合いをしている組合などは、農家から約2倍の価格でカカオ豆を買います。その分、状態の良いものだけをもらいます。(全体の約4割の豆は要求水準に満たない)

市場に行く豆は、そのあとにおろされるもので、さらにエクアドル国内のさまざまな地域から集めているので雑多な風味となり、また市場でのまめは保存状態が良くないので品質劣化も起こります。

このような理由で、市場からの購入をしているブランドは最高品質のアリバではありませんでした。しっかりと農家や組合とつながり、真面目に取り組んでいるブランドの、地域によるアリバの風味の違いはとても面白く、ぜひ皆さんに食べてもらえればと思っております。

■農園での学び

2015-09-02 18.19.28

普段食べているチョコレートは、ラグビーボールのようなカカオポッドからできていて、その果実はライチのような味わいです。その種と実を一緒に発酵させて、乾燥させて、そこからようやくチョコレート工場に出荷されます。

2015-09-02 16.16.42

食べているものが、何からできているのか、どこから来ているのか、わかりにくくなっている今の時代の中で、究極のトレーサビリティを実施していますが、それを地球の裏側までいって実感してきたことで、チョコレートへの愛が、またMAMANOを成長させる意欲が、お客様に伝えたい情熱が、さらに増しました。

■チャクラ農法とは?

アグロフォレストリーとも言われている栽培方法です。特徴は、カカオだけの単一栽培ではなく、森の中でさまざまな果物、木、野菜などと一緒に育てることです。また、化学肥料も一切使いません。このチャクラ農法によって、単一栽培では生まれない香りがカカオの中に生まれます。

生活のリスクヘッジという意味ででも、カカオの収穫期以外にも生活の糧となる生産物がとれることは農家が持続的にカカオ生産を続けていくために大切なことです。

■農家の人たちについて

DSCN1121

一家族あたりだいたい10人の子供がいます。
収穫期には、2週間に1回木曜日の夜に収穫し、金曜日の朝組合にカカオを渡します。

残ったカカオは市場へ。気候は一年を通して暖かく、暑すぎず、とても過ごし易い気候です。お祭りがあると、2日間は踊り倒します。

2015-09-02 12.55.59

この間は連絡をしても、返信は期待できません^^笑

ケチュアの人たちは、とてもシャイな人が多いです。
都市部の人たちと違って、あまりアマゾン外の人との接触が多くないせいかもしれません。

お金を稼ぐことは大切なことですが、一方でお金を稼がなくてもアマゾンには自然の果物や野菜が豊富に存在しています。

■フェアトレード業界の現状と、これからフェアトレードを取り組もうとする際の注意点

フェアトレード認証に数十万円もかかる認証制度がフェアトレードなのかは疑問があります。認証があることによって売上が増加し農家に還元されるメリットはあると思いますが、その認証制度をとる費用自体を農家に還元したり、また認証がなくても現地としっかりとつながっているということを消費者に伝えることができれば、認証は必要ない、という考え方もあります。

とても希少なカカオの原種であり、特定の農家の最高品質のカカオを扱っている、最高に美味しい、だから食べて幸せになってほしい、というメッセージが先にきて、実はフェアトレードで生活向上にも貢献してますよ、というのがあとから分かって、美味しかった上に、なんかいいことしたなと、お客さんに思ってもらえればよいのかなと思ってます。

■エクアドルカカオの今後の展望

政府が非常に力を入れ始めています。昨年1社だった招待枠が今年は3社になって、MAMANOがエクアドルに行けたこともその1つです。お会いしたメーカーも創業1、2年というところが多く、助成金などがかなり手厚い印象です。アリバは魅力的なカカオなので、世界にもっと広がると思います。同時に、質の低いアリバも世界に広がります。

かつてのブルーマウンテンコーヒーのように、最高峰だったはずがそのへんでとれたものは全てブルーマウンテンとして販売され、本物がなにかわからなくなる状態になる可能性もあります。

PIC_0033

だからMAMANOでは、産地や農家でしっかりと違いを理解してもらえるように努力をし、同時に消費者も違いがわかるようになっていけば、揺り戻しが起きて、アリバね、産地は?どこの組合?どんな農家?チョコレートの構成は?といったことが値段の違いにしっかりと現れてくると思います。

■アマゾンの未来、カカオ農家の未来、MAMANOの未来

世界最大の生物多様性の宝庫、アマゾンは地球の酸素の3分の1を供給しています。アマゾンのうちエクアドルの領土は2%ですが、エクアドルのアマゾンの源流地域に属しています。

非常に貴重なエリアで、世界の絶滅危惧種数ではエクアドルが世界一です。
貴重な森林資源と、生態系の恩恵を、普段感じられないかもしれませんが、多大なる恩恵を受けて、僕たちは生きています。
エクアドルは石油の産油国です。国の収入の最大の収入源は石油です。そのために、アマゾンを破壊されかねない政策も進められています。

森林を保護しながら、伝統的な先住民の生活を守りながら、カカオ農園がしっかりと稼げるようになっていけば、石油開発とアマゾン保全、カカオ農家の推進のバランスが、少しずつでも変わっていくと思います。

一農家の、一人の生活水準の向上に貢献することは、先住民の伝統的な生活やコミュニティを守りながら経済的な発展を推進することであり、チョコレートの品質向上にもつながり、同時に森林破壊を進行させない手段であり、100年後の地球環境や生態系の保護につながることによって、世界中の人のためになると考えます。

また、カカオは値段の差が少ない食べ物です。
本来、コンビニで買うチョコレートと、1農家の生産方法にまでこだわって買うチョコレートの金額の差が数倍程度というのは、あまりに差がなさすぎると思います。例えばワインは、1本数百円のものから、数百万円のものまで価値がつきます。

ワインのような市場がチョコレートにもできれば、小規模農家でも最高品質のオリジナリティのあるものを作っていけば、十分な収入を得ることができて、持続的に最高品質のものを提供してもらうことができます。

どんなに良いものをこだわって作っても価格が一緒では、やる気もなくなります。
だから、MAMANOは高い価格でカカオを買います。その分、最高品質のものをつくるための技術指導を現地のパートナー(ウリさん)が行っています。

工場での製造プロセスにもこだわります。

PIC_0232
今はまだそれほど高い価格にはしていませんが、いずれ、MAMANOが扱う組合の中でも突出した品質の農家のチョコレートには、例えば1枚のタブレットで数万円する、というものも作ってみたいと思います。

チョコ工場

このような理想を実現していくため、さらに情熱を持って最高のチョコレートを提供していきたいと思います。

みなさんも、チョコレートをもっともっと、楽しんでください!!

PIC_0143

PIC_0165

PIC_0198

PIC_0020

2015-09-02_12.10.40[1]

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


☞WEBショップはこちら

(5,000円以上送料無料)