エクアドルのアマゾン『チャクラ』とは?(伝統的なアグロフォレストリー)

GIAHS Certified 2023 — FAO / United Nations

アマゾン
チャクラとは

エクアドル・ナポ県の先住民キチュア族が代々受け継いできた、世界で最も生命力に満ちた伝統農法。それがアマゾンチャクラです。

What is Chakra
💡 チャクラはヨガの「チャクラ」とは別の言葉です。キチュア語で「家族のための森・庭・農園」を意味します。

「食べられる森」という農法

一見すると深い熱帯雨林のように見えるその場所は、実はキチュア族が代々手入れしてきた農園です。主食、果樹、薬草、木材、観賞用植物——100種以上の植物が1ヘクタールの中で共存し、家族の食料安全保障と先住民の暮らしを支えています。モノカルチャー(単一栽培)とはまったく異なる、自然の生態系をそのまま活かした多層構造の農法です。

「チャクラとは、有機的かつ生物多様性豊かなアプローチのもと、家族によって管理される農地です。カカオ、木材、果実、薬草、工芸、食用・観賞用植物が共存し、先祖代々の知恵のもと、持続可能な生産と家族の暮らしを両立させます。」

— KALLARI協同組合による定義(2013年)

エクアドルでのカカオ利用は、5,300年以上前に遡ります。現在のエクアドル南部、マヨチンチペ文明のサンタアナラフロリダ遺跡から、カカオを使った飲み物の痕跡が入った陶器が発見されており、これは人類とカカオの関わりの中で最も古い記録のひとつです。アマゾンチャクラは、その長い共生の歴史の延長線上に生き続ける農法です。

アマゾンチャクラの全景 チャクラ全景 — ナポ県
チャクラの農園 森のような農園
チャクラの木々 多層構造の植生
The Structure

チャクラを形作る5つの層

チャクラは垂直にも水平にも重層構造を持ちます。高木から地表まで5つの層が折り重なり、自然の森と同じ生態系が機能します。

01

高木層(20m超)— マカンボ・チョンタ(モモヤシ)

チョンタの実は蒸して主食に、幹は建築の梁に、倒木は食用昆虫チョンタクロの養殖に。1本の木が"食・住・タンパク質"をすべてまかなう多機能樹です。

02

中高木層(10m前後)— オレンジ・果樹

オレンジ、グアバ、パパイヤ、マカンボなど。家族の食料と現金収入を補完する果樹層です。

03

中層(3〜8m)— カカオ・コーヒー

ママノが使うアリバカカオはこの層で育ちます。自然の日陰と豊富な腐葉土に守られ、農薬も化学肥料も必要とせず、独自の深い香りを育みます。

04

低木・薬草層 — グアユサ・ハーブ類

グアユサ茶、レモングラス、ジンジャー、タバコ(薬用)、イシュピンゴなど。医療・健康・スパイスとして使われる植物が育ちます。

05

地表層 — ユカ・野菜・食用昆虫

ユカ(キャッサバ)、青バナナ、パイナップル、ジャングルピーナッツ、チリ。地表層は家族の主食を支えながら土を覆い浸食を防ぎます。チョンタクロ(食用昆虫)もここで育ちます。

カカオの木(中層) 中層 — カカオの木
ユカ(地表層) 地表層 — ユカ(キャッサバ)
チョンタクロ(食用昆虫) チョンタクロ — 食用昆虫
By the Numbers

数字で見るアマゾンチャクラ

100種+ 1ヘクタールあたりの
有用植物の種類数
24,264 ha ナポ県に広がる
チャクラの総面積
5,300 年以上 エクアドルにおける
カカオ利用の歴史
206 Mg C/ha ウィニャック組合の
炭素蓄積量(他組合・モノカルチャーより高)
Global Recognition

世界が注目するアマゾンチャクラ

2021

COP26で紹介

イギリス・グラスゴーで開催された国連気候変動会議COP26で、気候変動に効果のある世界の農法として紹介されました。

2023

FAO世界農業遺産 認定

国連食糧農業機関(FAO)により、エクアドルとして初めて世界農業遺産(GIAHS)に正式登録。5つの審査基準すべてで合格判定を受けました。

2023

ノーベル平和賞 候補

ウィニャック組合の一員であり先住民運動のリーダー、フアンカルロス氏がノーベル平和賞の2番目の候補にノミネート。環境と平和の密接な関係が世界に認知されています。

薬草タバコ 薬草 — タバコ(医薬用)
パイナップル パイナップル — 地表層の恵み
イシュピンゴ イシュピンゴ — 貴重な香辛料
GIAHS 2023
FAO 世界農業遺産 — 2023年認定

なぜ世界農業遺産に
選ばれたのか

FAO派遣チームが2022年に162,000haのコアゾーンを現地調査し、科学委員会が以下の5基準すべてで合格判定を下しました。

  • 1食料・生活保障。多様な作物が家族の食卓と現金収入を安定させる。
  • 2農業生物多様性。1haに100種超の植物が共存し、野生生物の回廊としても機能。
  • 3伝統知。農耕知識が世代間で口頭・実践で継承されている。
  • 4文化・社会組織。月暦農業、共同作業、コミュニティの意思決定が今も生きている。
  • 5景観保全。チャクラが保護区と集落をつなぐ生態的回廊を形成している。
チャクラの農園
ジャングルピーナッツ収穫
ハリナシバチ
Mamano × Chakra

ママノがチャクラに
こだわる理由

創業2013年から一貫して、チャクラで育てられたカカオを使用しています。ダイレクトトレードで直接品質管理し、市場価格の2倍〜7倍という最高水準で購入。「美味しいチョコレートをつくること」と「先住民の暮らしを守ること」と「地球環境を守ること」が、チャクラの作物を扱うことで達成できるからです。

  • 農薬・化学肥料不使用。チャクラ認証、USDA、EC BIO141取得
  • 市場価格の2倍〜7倍の価格で購入
  • 日本企業として世界初のチャクラ認証企業。倫理委員会のメンバー
  • 児童労働ゼロ。先住民の土地の権利を最優先
  • ナポ県在住の現地メンバーによる100%透明なバリューチェーン
Chakramama's Day

チャクラママの一日

朝3時、まだ暗いうちにキチュア族の一日は始まります。焚き火を起こし、生のグアユサ茶葉を煮出す。家族が集まり、夜に見た夢を話しながらお茶を飲む。7時頃、その日の仕事を決めてチャクラへ出発。チャクラの知恵を持つ女性「チャクラママ」が中心となり、草刈り、剪定、収穫、薬草の管理——森と対話しながら一日を過ごします。

ウィニャック組合では農家の70%が女性。チャクラは彼女たちの誇りであり、生計であり、子どもたちへ手渡す文化の場です。

グアユサ茶

グアユサ茶 — キチュア族の朝の儀式

 

People of Chakra

チャクラで働く仲間たち

ナポ県の熱帯雨林で、代々の知恵を手に森と向き合うキチュア族の農家たち。チャクラの豊かさは、彼女たちの手から生まれています。

Taste the Chakra

チャクラの商品を味わう

5,300年の歴史と、森の生態系と、キチュア族の誇りが溶け込んだカカオ。それがママノのすべての商品に使われています。

商品を見る

アマゾンチャクラ農法

森林伐採、気候変動の救世主と注目されるアマゾンチャクラとは、伝統的なアグロフォレストリー(森林農業)です。エクアドル・ナポ県の先住民キチュア族が1ヘクタールに100種以上の植物を栽培しています。2023年に国連食糧農業機関(FAO)より世界農業遺産に認定。

アマゾンチャクラとは?

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