エクアドルのアマゾン『チャクラ』とは?(伝統的なアグロフォレストリー)
アマゾン
チャクラとは
エクアドル・ナポ県の先住民キチュア族が代々受け継いできた、世界で最も生命力に満ちた伝統農法。それがアマゾンチャクラです。
「食べられる森」という農法
一見すると深い熱帯雨林のように見えるその場所は、実はキチュア族が代々手入れしてきた農園です。主食、果樹、薬草、木材、観賞用植物——100種以上の植物が1ヘクタールの中で共存し、家族の食料安全保障と先住民の暮らしを支えています。モノカルチャー(単一栽培)とはまったく異なる、自然の生態系をそのまま活かした多層構造の農法です。
「チャクラとは、有機的かつ生物多様性豊かなアプローチのもと、家族によって管理される農地です。カカオ、木材、果実、薬草、工芸、食用・観賞用植物が共存し、先祖代々の知恵のもと、持続可能な生産と家族の暮らしを両立させます。」
— KALLARI協同組合による定義(2013年)
エクアドルでのカカオ利用は、5,300年以上前に遡ります。現在のエクアドル南部、マヨチンチペ文明のサンタアナラフロリダ遺跡から、カカオを使った飲み物の痕跡が入った陶器が発見されており、これは人類とカカオの関わりの中で最も古い記録のひとつです。アマゾンチャクラは、その長い共生の歴史の延長線上に生き続ける農法です。
チャクラ全景 — ナポ県
森のような農園
多層構造の植生
チャクラを形作る5つの層
チャクラは垂直にも水平にも重層構造を持ちます。高木から地表まで5つの層が折り重なり、自然の森と同じ生態系が機能します。
高木層(20m超)— マカンボ・チョンタ(モモヤシ)
チョンタの実は蒸して主食に、幹は建築の梁に、倒木は食用昆虫チョンタクロの養殖に。1本の木が"食・住・タンパク質"をすべてまかなう多機能樹です。
中高木層(10m前後)— オレンジ・果樹
オレンジ、グアバ、パパイヤ、マカンボなど。家族の食料と現金収入を補完する果樹層です。
中層(3〜8m)— カカオ・コーヒー
ママノが使うアリバカカオはこの層で育ちます。自然の日陰と豊富な腐葉土に守られ、農薬も化学肥料も必要とせず、独自の深い香りを育みます。
低木・薬草層 — グアユサ・ハーブ類
グアユサ茶、レモングラス、ジンジャー、タバコ(薬用)、イシュピンゴなど。医療・健康・スパイスとして使われる植物が育ちます。
地表層 — ユカ・野菜・食用昆虫
ユカ(キャッサバ)、青バナナ、パイナップル、ジャングルピーナッツ、チリ。地表層は家族の主食を支えながら土を覆い浸食を防ぎます。チョンタクロ(食用昆虫)もここで育ちます。
中層 — カカオの木
地表層 — ユカ(キャッサバ)
チョンタクロ — 食用昆虫
数字で見るアマゾンチャクラ
有用植物の種類数
チャクラの総面積
カカオ利用の歴史
炭素蓄積量(他組合・モノカルチャーより高)
世界が注目するアマゾンチャクラ
COP26で紹介
イギリス・グラスゴーで開催された国連気候変動会議COP26で、気候変動に効果のある世界の農法として紹介されました。
FAO世界農業遺産 認定
国連食糧農業機関(FAO)により、エクアドルとして初めて世界農業遺産(GIAHS)に正式登録。5つの審査基準すべてで合格判定を受けました。
ノーベル平和賞 候補
ウィニャック組合の一員であり先住民運動のリーダー、フアンカルロス氏がノーベル平和賞の2番目の候補にノミネート。環境と平和の密接な関係が世界に認知されています。
薬草 — タバコ(医薬用)
パイナップル — 地表層の恵み
イシュピンゴ — 貴重な香辛料
なぜ世界農業遺産に
選ばれたのか
FAO派遣チームが2022年に162,000haのコアゾーンを現地調査し、科学委員会が以下の5基準すべてで合格判定を下しました。
- 1食料・生活保障。多様な作物が家族の食卓と現金収入を安定させる。
- 2農業生物多様性。1haに100種超の植物が共存し、野生生物の回廊としても機能。
- 3伝統知。農耕知識が世代間で口頭・実践で継承されている。
- 4文化・社会組織。月暦農業、共同作業、コミュニティの意思決定が今も生きている。
- 5景観保全。チャクラが保護区と集落をつなぐ生態的回廊を形成している。



ママノがチャクラに
こだわる理由
創業2013年から一貫して、チャクラで育てられたカカオを使用しています。ダイレクトトレードで直接品質管理し、市場価格の2倍〜7倍という最高水準で購入。「美味しいチョコレートをつくること」と「先住民の暮らしを守ること」と「地球環境を守ること」が、チャクラの作物を扱うことで達成できるからです。
- ✓農薬・化学肥料不使用。チャクラ認証、USDA、EC BIO141取得
- ✓市場価格の2倍〜7倍の価格で購入
- ✓日本企業として世界初のチャクラ認証企業。倫理委員会のメンバー
- ✓児童労働ゼロ。先住民の土地の権利を最優先
- ✓ナポ県在住の現地メンバーによる100%透明なバリューチェーン
チャクラママの一日
朝3時、まだ暗いうちにキチュア族の一日は始まります。焚き火を起こし、生のグアユサ茶葉を煮出す。家族が集まり、夜に見た夢を話しながらお茶を飲む。7時頃、その日の仕事を決めてチャクラへ出発。チャクラの知恵を持つ女性「チャクラママ」が中心となり、草刈り、剪定、収穫、薬草の管理——森と対話しながら一日を過ごします。
ウィニャック組合では農家の70%が女性。チャクラは彼女たちの誇りであり、生計であり、子どもたちへ手渡す文化の場です。
グアユサ茶 — キチュア族の朝の儀式
チャクラで働く仲間たち
ナポ県の熱帯雨林で、代々の知恵を手に森と向き合うキチュア族の農家たち。チャクラの豊かさは、彼女たちの手から生まれています。


















































Taste the Chakra
チャクラの商品を味わう
5,300年の歴史と、森の生態系と、キチュア族の誇りが溶け込んだカカオ。それがママノのすべての商品に使われています。
商品を見るアマゾンチャクラ農法
森林伐採、気候変動の救世主と注目されるアマゾンチャクラとは、伝統的なアグロフォレストリー(森林農業)です。エクアドル・ナポ県の先住民キチュア族が1ヘクタールに100種以上の植物を栽培しています。2023年に国連食糧農業機関(FAO)より世界農業遺産に認定。
アマゾンチャクラとは?お問い合わせについて
- 3営業日以内に返信がない場合はinfoアットmamano-chocolate.comへお手数ですがご連絡ください。
- 営業のお問い合わせにつきましては、必要な場合のみこちらからご連絡させていただきますので、お電話等はお控えください。
