ナポ県のチャクラで育つアマゾンアリバのカカオ エクアドル・ナポ県のWINAK組合の仲間たち WINAK発酵乾燥センターの3段木箱

NAPO, ECUADOR ・ WINAK

アマゾンアリバカカオ|WINAK組合とつくる味、チャクラ、発酵・品質管理

アマゾンアリバカカオとは、エクアドル・ナポ県でWINAK組合のキチュア農家がチャクラで育て、WINAKとママノが発酵・乾燥・品質管理を継続改善するカカオです。

エクアドル・ナポ県/キチュアの生産者組織WINAK

WINAKのカカオが日本へ届くまで

「アリバ」は商業上の呼び名、「ナショナル」は遺伝的な分類です。このページでは用語の一般解説ではなく、WINAKのカカオが誰の手を通り、どんな工程を経て日本へ届くのかを、現地の写真と記録で説明します。

用語の違いはアリバ、ナショナル、CCN51の解説をご覧ください。

ナポ県エクアドル・アマゾン
約96時間2026年の発酵基本方針
約400kg発酵木箱1箱の生豆
10℃以下横浜港までの冷蔵輸送

PEOPLE & ORGANIZATION

WINAK組合と、ナポ県のキチュアの生産者

WINAKはナポ県を中心に活動するキチュアの生産者組織です。カカオの栽培だけでなく、集荷、発酵乾燥、品質管理、輸出までを担当します。

エクアドル・ナポ県のWINAK組合の仲間たち
カカオの栽培、集荷、発酵乾燥、品質管理を担うWINAK組合の仲間たち。
WINAK組合のエンリケ
エンリケ
WINAK組合のハビエル
ハビエル
WINAK組合のネルソン
ネルソン
WINAK組合のマリオ
マリオ
WINAK組合のフアン
フアン
WINAK組合のシャキーラ
シャキーラ

加盟農家のみなさん

家族でチャクラを守りながら、カカオを育て、収穫しています。

チャクラでカカオを育てるWINAK加盟農家の家族
チャクラでカカオを育てるWINAK加盟農家の家族
チャクラのカカオの木の下に集まるWINAK加盟農家のみなさん
真ん中のケイラはNHK「ひみつのドアーズ」でも主役に
カカオの木を囲むWINAK加盟農家と訪問者のみなさん
カカオの木を囲むWINAK加盟農家
収穫したカカオをチャクラで集めるWINAK加盟農家
収穫したカカオをチャクラで集めてカカオポッドを割る準備
多様な植物が育つチャクラで作業するWINAK加盟農家
多様な植物が育つチャクラで作業
チャクラで収穫物を確認するWINAK加盟農家のみなさん
チャクラで収穫物を確認
263法人会員
66%女性の参加割合
725有機認証を受け、直接的な受益者として掲載される生産者
4,000間接受益者
98キチュアのコミュニティ
1,323ha生産地
7,791ha保全地
2010年WINAK設立年

数値はWINAK資料(2024年版)の区分を分けて掲載しています。法人会員、認証生産者、直接・間接受益者は同じ定義ではありません。

CHAKRA & NATIVE CACAO

チャクラで育て、地域の在来カカオを買い取る

ナポ県のチャクラで育つアマゾンアリバのカカオ
多様な植物とともにカカオを育てる、ナポ県のチャクラ。

チャクラは、カカオだけを一列に並べる農園ではありません。食用、薬用、現金収入になる植物と樹木を組み合わせ、家族の暮らしと森の環境を支える伝統的な生産の仕組みです。

チャクラとカカオのアグロフォレストリーを詳しく見る

CCN51WINAK加盟農家の栽培対象外
Speralbo・EET改良系統は基本的に扱わない
地域の在来カカオチャクラで育った豆を買い取る

WINAKのチャクラで出会う、さまざまなカカオ

同じ地域の在来カカオでも、実の色、形、大きさは一つではありません。実際にチャクラで確認したカカオを一覧にしました。

WINAK加盟農家のチャクラとカカオの木 02
WINAK加盟農家のチャクラとカカオの木 03
WINAK加盟農家のチャクラとカカオの木 04
WINAK加盟農家のチャクラとカカオの木 05
WINAK加盟農家のチャクラとカカオの木 06
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 01
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 02
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 04
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 05
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 06
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 07
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 08
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 09
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 10
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 11
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 12
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 13
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 14
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 15
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 16
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 17
WINAK加盟農家のチャクラで育つ色と形の異なるカカオ 18

FROM CHAKRA TO JAPAN

エクアドルのチャクラから日本まで、12の工程

ママノが目指しているのは、日数を固定することではなく、アマゾンアリバが持つフローラル、フルーティ、ハーバルな方向性を、発酵、乾燥を通じて最大限にひきだしていくことです。そのために、収穫から輸送までのどこで何を確認するかを、WINAKと共有しています。

HARVEST & BUYING

収穫から計量、現金支払い、センターへの集荷

よい発酵は、木箱へ入れる前から始まっています。熟した実を収穫し、状態の悪い果肉を除き、重量を確認して買い取ります。病気や状態の悪いカカオはWINAKでは買い取らず、生産者は別の販路へ回します。

背の高いカカオの木から実を収穫する様子
チャクラでは、背の高い木に実るカカオも収穫します。
チャクラで収穫したカカオを一か所に集める様子
収穫したカカオを一か所に集めます。
割ったカカオから取り出した、果肉に包まれたカカオ豆
割った実から、果肉に包まれた豆を取り出します。
集荷したカカオを計量して生産者へ現金で支払う様子
果肉を選別したカカオを計量し、生産者へ現金で支払います。
果肉に包まれたカカオ豆を樽に入れて運ぶ様子
買い取ったカカオを樽に移し、発酵乾燥センターへ運びます。
森に囲まれた道を通って発酵乾燥センターへ向かう車列
センターまでの道のりは森に囲まれています。

計量したその場で生産者へ現金を支払うことは、WINAKの買い付けで大切にしている点です。買い取ったカカオは樽に移し、森に囲まれた道を通って発酵乾燥センターへ運びます。センターの周囲には工場がなく、排気や強い臭いが豆へ移りにくい環境にあります。

FERMENTATION

3段木箱で約96時間。数字と香りを毎日記録する

発酵は3段の木箱で行います。1箱に入れる生豆は約400kg。発酵後に乾燥すると、重量はおよそ3分の1になります。

木箱を移すことで豆を混ぜ、酸素の入り方と温度の変化を整えます。木箱へ移すときにも、状態の悪い豆や異物を確認して取り除きます。

約400kgのカカオを入れるWINAKの発酵木箱
1箱に約400kgの生豆を入れます。乾燥後の重量は約3分の1になります。
木箱へ移す際に取り除いたカカオ豆と混入物
木箱へ移すときに取り除いた豆と混入物。

2026年は木箱への投入時点を0時間とし、約96時間で発酵を完了させる方針です。これは「5日間発酵」という意味ではなく、0、24、48、72、96時間の5回の観察点で工程を管理する考え方です。

木箱へ投入した直後0時間のカカオ
0時間:木箱への投入直後。
発酵開始から24時間後のカカオ豆カット面
24時間:温度、Brix、pHと豆の状態を確認します。
発酵開始から48時間後のカカオ豆カット面
48時間:発酵の進み方を記録します。
発酵開始から72時間後のカカオ豆カット面
72時間:香りと内部変化を確認します。
発酵開始から96時間後のカカオ豆カット面
96時間:2026年はこの前後での完了を基本方針としています。
温度

発酵が進む速度と、木箱内の変化を追います。

Brix

果肉の糖度変化を確認し、微生物の働きを見ます。

pH

果肉と豆の酸性度を記録し、内部変化と照合します。

日ごとの写真、カット面、測定値、香りの所見を共有し、乾燥後の評価と結びつけます。発酵日数の長短だけで優劣を決めず、そのロットで残したい香りから完了時点を判断します。

DRYING & STORAGE

通常乾燥と特別乾燥を使い分け、保管時でも香りを守る

通気性のある乾燥台でカカオ豆を通常乾燥する様子
通常乾燥。初日は約2時間ごとに豆を攪拌します。
太陽光と温風を使うカカオ豆の特別乾燥台
香りの設計に合わせ、太陽光と温風を使う特別乾燥も行います。
乾燥したカカオ豆を虫除けネットで保護する保管方法
乾燥後は虫除けネットで保護して保管します。

通常乾燥では、通気性のあるメッシュの乾燥台に豆を広げます。初日は約2時間ごとに攪拌し、豆の上下で乾き方が偏らないようにします。有機認証の条件に合わせ、乾燥台には有害物質を含む塗料を使いません。

香りの設計に応じて、太陽光と温風を組み合わせる特別乾燥も行います。乾燥後の豆は虫除けネットで保護し、次の検査と選別まで保管します。

QUALITY CONTROL

カットテスト、水分計測、機械選別、手選別

輸出前に、豆の内部、乾燥状態、異物と欠点を複数の方法で確認します。大きさをそろえるのは、大きいほどおいしいからではなく、焙煎の焦げや未焙煎のばらつきを減らすためです。

カッティングボードで半分に割ったWINAKカカオ豆のカットテスト
出荷前に豆を割り、断面で発酵の進み方と欠点を確認します。
WINAKカカオ豆の水分値を計測する様子
水分計で乾燥状態を確認します。
機械選別後のカカオ豆を手作業で最終選別する様子
機械選別の後、手作業でも欠点豆を取り除きます。
最終選別で取り除いたカカオ豆
最終選別で取り除いた豆。この工程で欠点豆と異物を落とします。
エクアドル農牧省による輸出前のカカオ品質検査
輸出前にはエクアドル農牧省の品質検査を受けます。
カットテスト

豆を割り、発酵状態と欠点を確認。

水分計測

乾燥の完了と保管性を確認。

機械・手選別

異物と欠点豆を二段階で除去。

農牧省検査

輸出前に公的な品質検査を受検。

PACKING & COLD CHAIN

脱酸素、ロット追跡、10度以下の冷蔵輸送

グレインプロ袋に詰めた乾燥後のWINAKカカオ豆
グレインプロ袋に詰めた乾燥豆。脱酸素剤とあわせて豆を保護します。
追跡可能なロット番号を表示したWINAKカカオ豆の袋
袋ごとにロット番号を付け、追跡できる状態で出荷します。
WINAKカカオ豆を積載する冷蔵コンテナ車両
エクアドルから横浜港まで10度以下の冷蔵条件で輸送します。

選別後の豆は脱酸素剤とグレインプロ袋で保護します。袋ごとにロット番号を付け、産地、集荷、検査の記録と結びつけます。輸送中の高温による香りや脂質の変化、虫害のリスクを抑えるため、エクアドルから横浜港まで10度以下の冷蔵条件で運びます。

カカオの収穫からチョコレートになるまでの全体工程を見る

FLAVOR DESIGN

花や果実の香りを、産地と一緒に残す

WINAK加盟農家が育てる地域の在来カカオ
WINAKでは地域の在来カカオを買い取る方針を共有しています。

計測と官能評価を往復する

発酵中は温度、果肉のBrix、pH、豆のカット面を記録します。同時に香りを確かめ、乾燥後は焙煎条件を変えて比較します。数字だけ、香りの印象だけのどちらか一方に寄せず、次のロットの工程へ戻します。

WINAKでは地域の在来カカオを買い取る方針を共有しています。同じ産地名、同じ系統名でも、収穫、果肉選別、発酵、乾燥、保管が変われば味は変わります。

ママノとWINAKは、買い付け後の工程までを味づくりとして扱います。だから、発酵の日数を決めるのではなく、そのロットで残したい香りから工程を決めます。

NEXT GENERATION

16,000本の苗木と、31名の若手農家への研修

カカオ苗木を育てるWINAK組合とママノの仲間
16,000本の苗木配布と、31名の若手農家への技術研修に取り組んでいます。

横浜VANILLABEANSの「みんなで育てるカカオの森プロジェクト」と連携し、16,000本の苗木を配布し、31名の若手農家へ技術研修を行っています。

目標は、植える本数だけを増やすことではありません。チャクラの環境に合う苗を育て、若い世代が栽培と品質管理を学び、カカオから継続的な収入を得られる流れをつくることです。

PRODUCT & BUSINESS

商品仕様、用途、購入・業務取引

原産国・地域 エクアドル共和国ナポ県
生産者組織 WINAK組合
栽培環境 キチュア農家のチャクラ
カカオの方針 ナショナル系を中心とする地域の在来カカオ。WINAK加盟農家ではCCN51を栽培対象外とし、SperalboやEETなどの改良系統も基本的に扱いません。
香りの方向性 フローラル、フルーティ、ハーバル。収穫年とロット、発酵、乾燥、焙煎により変わります。
主な用途 ビーントゥバー、クーベルチュール、板チョコ、焼き菓子、飲料など。
受付状況 カカオ豆を販売中。業務取引とサンプルは各案内ページで最新の受付状況をご確認ください。

FAQ

アマゾンアリバカカオのよくある質問

アマゾンアリバカカオとは何ですか?

エクアドル・ナポ県でWINAK組合のキチュア農家がチャクラで育て、WINAKとママノが発酵・乾燥・品質管理を継続改善するカカオです。

アリバとナショナルは同じ意味ですか?

同じ意味ではありません。アリバは香り高いエクアドル産カカオに使われる商業上の呼び名、ナショナルは遺伝的な分類です。詳しい違いはアリバカカオの解説ページで紹介しています。

WINAK組合ではCCN51を栽培していますか?

WINAK加盟農家ではCCN51を栽培対象外とし、SperalboやEETなどの改良系統も基本的に扱わず、地域の在来カカオを買い取る方針を共有しています。

発酵は何日間ですか?

2026年は木箱へ投入した時点を0時間とし、約96時間を基本に発酵を完了させる方針です。収穫時の状態や温度、Brix、pH、豆の内部変化を確認しながら判断するため、日数だけで一律には決めません。

どのように品質を確認していますか?

乾燥後に水分を測り、機械選別と手選別を行います。出荷前にはカットテストで発酵状態と欠点を確認し、エクアドル農牧省の品質検査を受けます。

カカオ豆を購入したり、業務用サンプルを相談したりできますか?

カカオ豆は少量から販売しています。業務取引とサンプルは各案内ページからご相談ください。受付状況は時期とロットにより変わるため、各ページで最新の状況をご確認ください。

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お問い合わせ

アマゾンチャクラ農法

森林伐採、気候変動の救世主と注目されるアマゾンチャクラとは、伝統的なアグロフォレストリー(森林農業)です。エクアドル・ナポ県の先住民キチュア族が1ヘクタールに100種以上の植物を栽培しています。2023年に国連食糧農業機関(FAO)より世界農業遺産に認定。

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