エクアドル熱帯雨林のハリナシバチの養蜂と新商品への展開(2023年1月7日セミナー動画)
動画の章立て
時刻を押すと、その場面から再生されます。
- 0:00 新商品とハリナシバチの蜂蜜
- 3:44 マリオさん:チャクラと受粉
- 9:52 ジェファーソンさん:ハリナシバチとは
- 14:22 メリポナ・イブルネアの巣箱を開ける
- 17:51 真空ポンプで蜜を採る
- 23:05 体長5mmの小さなハチ
- 29:22 質疑:ハチがアマゾン保全に大切な理由
- 32:51 質疑:小さな巣の採蜜方法
- 38:31 アマゾン最大のメリポナ
- 43:13 開花期と蜜の味
- 47:54 質疑:種類で味が違う理由
- 53:30 女王蜂と卵のしくみ
- 1:03:58 アグロフォレストリーとの両立
- 1:11:02 質疑:カカオの花と蜂蜜
- 1:12:50 巣箱に来た蜜を奪うハチ
セミナーの内容
エクアドル・アマゾンのハリナシバチ(針のないハチ)の蜂蜜を使う新商品を、ママノチョコレートは準備しています。ママノのエクアドル代表のウリさんが、自宅の庭でハチを飼う様子を中継しました。ウィニャック組合のマリオさんとエンリケさん、ナポ県でハリナシバチを育てるジェファーソンさんが出演しました。
チャクラには多くの種類の植物が育っています
マリオさんは、チャクラを畑で育てる多様な植物の集まりと説明しました。種類を増やすと受粉を助ける生き物が集まり、作物の味や香りにも違いが出ると話しました。
ハリナシバチは針が退化していて刺しません
ジェファーソンさんは、森林伐採で減ったハリナシバチの巣を救い出して育てています。中継で開けたメリポナ・イブルネアの巣箱は、防護服も煙も使わずに手で扱えました。
真空ポンプで壺を壊さずに蜜を吸い取ります
ハリナシバチは蜜を壺の形をした小部屋にためます。壺が大きい種は真空ポンプで蜜を吸い取るので壺が壊れず、1週間ほどでまた蜜で満たされます。壺が小さい種は遠心分離機で採ります。蜜は市販の蜂蜜よりさらさらしています。
種類によって蜜の量も味も違います
体長5mmほどの小さな種は1つの巣で年に約1リットル、アマゾン最大のメリポナは手入れがよければ年に12リットルほど蜜をためます。大きな種の蜜はとろみが強く、花のような香りがあります。味の違いは、種ごとに持つ微生物が蜜の発酵を変えることと、訪れる花が種ごとに違うことから生まれます。蜜は種類と開花期ごとに分けて売られ、ナポ県では8月から9月を含む年3回の開花期に採った月で味が変わります。
女王蜂は巣を作った場所から一生動きません
ハリナシバチは働きバチも卵を産みますが、そこから生まれるのはオスだけです。女王蜂の卵からは働きバチ、次の女王、オスが生まれます。女王は飛ばないため群れごと逃げませんが、蜜の量はセイヨウミツバチより少なくなります。
質疑応答
問い:なぜハチがアマゾンの保全に大切なのですか。答え:ハリナシバチは在来の花と一緒に進化してきたので、あるハチの種が絶えると、そのハチに合わせた花も絶えるからです。
問い:アグロフォレストリーと養蜂は両立しますか。答え:農薬を使わないので問題なく両立します。単一栽培ではハチの餌が足りません。
問い:カカオの蜂蜜はありますか。答え:カカオの花を受粉させるのはハチではなく小さな羽虫なので、カカオの蜂蜜はありません。
問い:生産者もハチを育てていますか。答え:まだです。まずチャクラの植物の種類を増やし、将来は女性を中心にハチを試しに育てる計画です。試験栽培中のバニラの受粉にも役立てたい考えです。
自然に巣箱へ入ったのは蜜を奪うハチでした
ウリさんの庭の巣箱には、ハチが自然に住みつきました。ジェファーソンさんによると、自分では蜜を作らず、弱った巣から蜜を奪う種類でした。花の咲く木を多く植えれば、奪われても他の巣は生き残れます。