初めまして! エクアドル・エスメラルダス県のカカオ生産者組合アソプロカナンデ(2026年1月17日セミナー動画)
動画の章立て
時刻を押すと、その場面から再生されます。
- 0:00 コミュニティの暮らし
- 5:08 今季の収穫と気候の影響
- 14:10 カナンデ川とカヌーでの移動
- 18:43 畑で育てる作物と家畜
- 25:24 森を保護区にする取り組み
- 35:07 地域に根付いた3つの品種
- 44:48 EET800とEET801
- 49:41 有機栽培の病害虫対策と堆肥
- 57:36 年2回の収穫期
- 58:27 発酵・乾燥・出荷の工程
- 1:04:22 質問:果肉を落としてから発酵へ
- 1:12:17 カカオの加工品づくり
- 1:15:09 組合のミッションとビジョン
- 1:17:53 質疑:作付面積と収穫量
- 1:29:17 焙煎テストの結果
セミナーの内容
エスメラルダス県の生産者組合アソプロカナンデの生産者と日本をオンラインでつなぎ、通訳を介して地域の暮らし、品種、栽培、発酵と乾燥について話を聞きました。コミュニティは約45世帯で、中心部の集落には電気、水道、インターネットが通っています。
川に橋がなく、カヌーで収穫物を運ぶ
カナンデ川がコミュニティの真ん中を流れ、住まいと畑は両岸に分かれています。橋がないため、木のカヌーで川を渡り、収穫したカカオもカヌーで運びます。冬は水位が上がり、渡るのが危険になります。
今季は涼しい日が多く、収穫が予想を下回った
今年は夏らしい時期がほとんどなく寒い日が多かったため、カカオの収穫量は予想より少なくなりました。代わりに畑でトウモロコシやバナナを植えています。畑ではほかにプラタノ、ココナッツ、パパイヤ、オレンジ、キャッサバ、サトウキビ、木材用の木も育て、鶏やアヒル、豚も飼っています。
地域に根付いた3つの品種
組合が大事に育てているのは、地元でパハリート、フォラステロ、ベネソラノと呼ばれる3つの古い品種です。17〜18年かけて母樹から接ぎ木で改良を重ね、生産性が高く病気に強いことが分かっています。ほかにエクアドルの試験場が推奨したEET800とEET801も栽培しています。
有機栽培と森の保護
病害虫対策にはニンニクや唐辛子など地域で手に入るもので作った資材を使い、病気の枝は手作業で取り除きます。落ち葉や堆肥で土を肥やし、苗床も自分たちで作っています。川沿いの約88ヘクタールの森は、保護区に指定されるよう働きかけています。
収穫は年2回、発酵は45℃を目安に
収穫期は2月から4月と10月から12月の2回で、10月から12月の方が多く採れます。収穫した実は袋に入れて果汁を落とし、翌日に木箱へ移します。24時間ごとに箱を移し替え、温度が45℃を超えれば発酵が進んでいると判断します。豆を割って紫色になっていればテントで数日かけて乾かし、天候が悪いときは乾燥機を使います。水分計で確かめてから袋に詰め、ランチェラと呼ばれるバスで出荷します。
質疑応答
問い:果肉はどのくらい落としてから発酵させますか。答え:午後に収穫した実を袋に入れておくと果汁が自然に落ち、翌日に発酵箱へ入れます。
問い:ママノで焙煎してみた結果は。答え:焙煎10分では生っぽさが残り、12分でナッツやバナナのような香り、15分でメロンのような果実の香りが出ました。使える豆は約93%で、きれいな豆です。
エクアドル・エスメラルダス県カナンデ川流域で、カカオと森を守りながら暮らす生産者組合「アソプロカナンデ」。

約45世帯の小さなコミュニティが育てるのは、化学農薬を使わず、発酵・乾燥まで丁寧に管理された香り高いアリバカカオ豆です。
本セミナーでは、生産者自身とオンラインでつないで、地域のこと・カカオの品種のこと、発酵乾燥プロセス、そして森と共にあるカカオづくりについて話を聞きました。