ママノ江沢コラム:”1000倍”大変? 原生林で収穫するカカオと単一栽培のカカオの違い
ママノ江沢コラム:”1000倍”大変? 原生林で収穫するカカオと単一栽培のカカオ
500〜1000倍
ママノではエクアドルのナポ州にて、現地先住民組合ウィニャックと協力しながら野生ホワイトクラレイ系のカカオ及びチョコレートを販売しています。
原生林のキチュア族のコミュニティとともに、長年渡り取り組みを続けていますが、困難の連続です。
どんな困難があるかといえば、毎年のカカオの実がなる量は大きく異なり、猿やリスとの野生生物との収穫競争があり、最大で30メートルにも及び木の上の方に実がなっていて収集が困難であり、急な斜面で道はないため森を拓きながら歩く必要があり、道路は開通しておらず、毒蛇が頻出し、雨続きでスコールも多く天候予測がつかなく、インターネットは開通しておらず、スマホを持っているコミュニティメンバーもほとんどいないという状況です。
この地のバラの香りのするカカオを届けたい、現地コミュニティに貢献したい、ひいては金の違法採掘に従事せざるをえない状況を改善して、原生林を守りながらみなが豊かに暮らしていけたらいいなと考えて取り組んでいます。
課題は複合的で、上記のような課題を解決する策を毎年実施していますが、それでもまだまだ道のりは長いなと感じています。
ふと、単一栽培の改良品種のカカオと比べてどのくらいの生産性になるのかなと計算してみました。希少だからいい、ということもないのですが、この世界で品種交配が数千年以上ほとんど起こっていない野生カカオは貴重で守るべき宝でもあるので、その希少性をお伝えする1つの道かなと思い共有します。
ちなみに、DNA分析で100%私たちが扱っている野生ホワイトクラレイがDNA的に『クラレイ』であると言い切ることは難しいのですが、少なくともCCN51及び改良品種が遺伝子的に100%混ざっていないこと、調べた木の多様性が非常に低く単一のグループを構成していること、などはわかっており、かなりの確率で『クラレイ系』と言って良いと今のところ結論づけています。
| 栽培方法・品種 | kg | Aとの生産量差 | |
|---|---|---|---|
| A | 単一栽培・改良品種カカオ 1100本/ha・40実/本・30g/果実 | 1,320.0 | 基準 |
| B | チャクラシステム・在来種アマゾンアリバ 500本/ha・40実/本・25g/果実 | 500.0 | 2.64倍 / 37.88% |
| C | 原生林・野生ホワイトクラレイ系 20本/ha・10実/本・15g/果実 | 3.0 | 440倍 / 0.23% |
ママノがメインで扱っている伝統的なアグロフォレストリのアリバカカオでも、単一栽培×改良品種では約2.6倍の生産量の差があります。さらに、原生林で収穫する野生ホワイトクラレイは440倍の差があることになります。原生林では歩くための時間や木に登る時間などは考慮していないため、人の労力も考えると単一栽培×改良品種と比べて1000倍程度の生産量の差があることになります。
普通のカカオと比べて1000倍希少な野生のカカオ、引き続き頑張って集めていきますので、ぜひ応援よろしくお願いします!