チャクラ認証とは(取得サービスについて)

チャクラ認証とは

チャクラ認証は、エクアドルアマゾンの先住民キチュア族が実践する伝統的な森林農法で作られた作物とその作物を使った商品に与えられる認証です。熱帯雨林保全、生物多様性保全、農家の生活向上等につながります。ママノチョコレートは2023年に世界で最初の認証企業となりました。

チャクラコーポレーションは、エクアドルナポ県、ドイツGIZ、WWF、先住民キチュアの農家組合などが中心となって組織しています。

参考資料はこちら

目的は、アマゾンのキチュア族による伝統的なチャクラ生産システム(≒アグロフォレストリー)の認知拡大を通じて、先住民の主権と食品の安全保障、アマゾンの生態系の保護、家計の収入向上を確保することです。

ママノチョコレートは、2022年よりチャクラコーポレーションの倫理委員会の一員となって、国際企業代表としてチャクララベル制度の創設に携わってきました。

2023年8月12日、世界第一号のチャクラ認証付与商品として、先住民組合の商品(カカオ、グアユサ、バニラ、バナナ等)と、ママノチョコレートの商品各種が選定されました。

 

▶︎ エクアドルアマゾンの チャクラ認証取得サービスについて2023.8.25

(スライドが開きます。)

チャクラ認証取得の流れ

  1. (ママノ経由で)チャクラ認証商品を購入
  2. 工場・工房の写真、製造業許可証などの証明書を準備
  3. 商品名と使用材料を記入
  4. 継続的な購入の表明書を記入
  5. (ママノ経由で)チャクラ認証の倫理委員会へ申請

スペイン語が基本ドキュメントとなりますが、当社で無償サポートいたしますので、それほど煩雑な手続きを経ずに、チャクラ認証を取得することができます。

チャクラ認証取得後は、『チャクララベル』を商品やウェブサイトに貼っていただき、お客さまに対してこの商品が熱帯雨林保全や先住民の生活向上に貢献する材料を使っていることを証明できます。

報告義務について

一度チャクラ認証を取得すると2年間はチャクララベルを使用できます。

販売量等に関する報告義務はありません

ぜひ、ご活用いただければ幸いです。

 

以下、チャクラコーポレーションのサイトより引用

2017年、ナポ州政府はナポ県の省令を発行し、キチュワ・アマゾンのチャクラの法的存在を認めました。

この法令は、概念的な側面、管理の原則、技術的な取り扱い、先祖の知識、良い実践、商品化、変換、研究、持続可能性のモニタリング、インセンティブ、および参加型ガバナンスのメカニズムに関する指針を提供します。

2019年以降、機関間の協力を通じて、生産者団体は、チャクラ製品の市場条件を改善し、アマゾンの家族の生計向上を促進する取り組みを特定しました。また、高額な認証制度に参加できていない他の生産者にも包括的でアクセス可能なものであることを目指しています。この取り組みが「Sello Chakra(チャクラのシール)」です。



SPG SELLO CHAKRAとは?

これは、地域レベルで運用される品質保証システムです。消費者の積極的な参加を基にして生産者を認証し、信頼、ソーシャルネットワーク(社会的相互作用)、知識の交換に基づいて構築されます(IFOAM、2007)。

目標

SPG Sello Chakraの目標は、キチュワ・アマゾンの伝統的なチャクラ生産システムの戦略的重要性を再認識し、整理し、評価し、宣伝することで、主権と食品の安全保障、アマゾンの生態系の保護、家計の収入向上を確保することです。

キチュワ・アマゾンのチャクラとは?

チャクラは、人々、植物、動物の生活の場であり、先住民の宇宙観を適用して、森林のための領域、栽培のための領域、家族の生活のための領域を組み合わせて構築されます。


チャクラママ(知恵ある女性)

チャクラママは、チャクラの世話と育て方に先祖代々の知識を持つキチュワの女性です。彼女は自身の知識に、持続可能な農業の管理技術を組み込んでいます。

キチュワ・アマゾンのチャクラ認証の原則

原則
1 アマゾンの先住民の宇宙観
2 自然と持続可能な農業の管理
3 アマゾンのキチュワの先祖の知識
4 コミュニティと連帯の組織
5 食品主権のための多様な生産
6 女性のリーダーシップと家族の統合
7 高い生物多様性と作物の組み合わせ
8 特別な市場のための持続可能で多様な生産
9 アマゾンの景観と気候変動への強さ

プレゼンテーション資料

ドイツ国際協力機構GIZのチャクラに関する役割 Presentación Chakra, GIZ.pdf

チャクラコーポレーション代表によるチャクラ認証の仕組みプレゼンテーションPRESENTACION SPG SELLO CHAKRA

エクアドルアマゾンの野生動物とチョコレート WWF ECUADOR

ボリエル・トレス氏 アマゾン州立大学 博士・教授
『エクアドルアマゾンの伝統的なアグロフォレストリーシステムが気候変動に与える影響』

アナ・カリナ氏 国際連合食糧農業機関(FAO)エクアドル
気候変動適応スペシャリスト
『エクアドル ナポ州のアマゾンチャクラ 気候変動防止に貢献する農業と炭素隔離について』

ビクトリア・メナ氏
公益財団法人世界自然保護基金エクアドル(WWFエクアドル)
生物経済と市場のためのプログラム担当
『持続可能な生活と市場 -WWFのエクアドル ナポ州での活動-』