エクアドル産野生クリオロ種カカオ(ホワイトカカオ)

野生クリオロは少量栽培のため、予約のお客さんのみで完売する場合がございます。お早めにお問い合わせ、ご予約いただけますと幸いです。

エクアドルナポ県テナ市のパソウルコというコミュニティにて素晴らしいカカオを発見しました。

WINAK組合の中で最も離れた地域に位置するこのコミュニティまでの道のりは、徒歩でジャングルを約3時間。

このコミュニティは町や市場から離れているためカカオの買い手がいませんでした。WINAK組合で実践されているチャクラ農法でのカカオ栽培と違い、この地域ではほぼ手付かずのアマゾン熱帯雨林の中に自然に育っているカカオがあります。

そのカカオのほとんどは100年を越えていようかという古樹で、1本の木に数粒しかカカオがなっておらず、木の高さは20mにも及びます。

一つ一つ木を登って収穫し、WINAKの組合メンバーがカゴに背負って組合の発酵センターまで運び、アリバカカオとは異なる木箱、異なる発酵時間で仕上げています。

カカオは小ぶりでやや丸みを帯びており、果実の中の種を齧ると中が白くなっています。チョコレート業界では希少で美味しいカカオとして知られている『ホワイトカカオ』です。

香りはラベンダーやライチの香りを持っており、アリバカカオとはまた違って品種であることが一口食べただけでわかります。

ママノでは、2022年に初めて買い付けを行い発酵乾燥テストを実施、2023年は100kg、2024年はコミュニティから収穫できる野生クリオロ種カカオの全量買取の契約を行い、今後も長期的に安定して買取と品質の向上を現地の仲間たちと共に取り組んでいく予定となっております。

WINAK組合と10年以上の長期的なパートナーシップの関係で、ママノチョコレートはアリバカカオ自体も世界の他の買い手と比較しても最も高値でカカオ豆を購入しています。

この野生クリオロ種は、その高値の金額からさらに4倍以上の価格で購入をしています。それだけの価値がこの豆にあり、またそれだけの労力と時間がかかるためです。

購入例

この野生クリオロ種を買っていただく、そして食べていただくことは、チョコレート体験として素晴らしいものになると思います。

別の観点から見ると、世界でも最も生物多様性の高い地域の一つであるエクアドルアマゾンの護り手である先住民キチュア族への大きなサポートにつながります。

「作物を買ってくれる人が誰もいない」

そう言って涙を流す農家のメンバーもいました。

私たちとしては、この豆をビーントゥバーのチョコレート作りに情熱を持つ方々にぜひ使っていただきたいと考えています。

多くのお客さんに喜びを共有し、それが現地農家と自然環境へのサポートにつながっていくという、皆が幸せになれる輪を広げていければ嬉しいです。

現在、自然保護団体等とこの希少な品種の保全の取り組み等も進めています。一緒に取り組みをされたいお店、企業はご連絡いただければ幸いです。

ママノ江沢

 

その他データ

  • 標高は850-900m
  • 1407ヘクタールの共同保有森に囲まれておりそのうち400ヘクタールに野生クリオロカカオが確認されている
  • 131名のキチュアの人々が住んでいる(67名の大人、55名の子ども)
  • パソウルクで最も求められているのは雨水を衛生的に貯蔵し活用できる水設備と子どもへの教育

国際協力NGOママノアマゾニアへのプロジェクトへの寄付はこちら『希少野生カカオと森林樹木の植樹で原生林保護と森林拡大』