2026年5月エクアドルレポート|カカオの起源から、持続可能な生産の未来へ

ママノエクアドルのウリです。5月のレポートをお届けします。
5月、長年のパートナーである横浜VANILLABEANSや日本の大学教授らをエクアドル現地に迎え、カカオの起源、野生カカオの保護、若手農家の未来をたどる10日間を過ごしました。
カカオの起源から、持続可能な生産の未来へ
5月は、ママノ江沢とウリとともに、長年のパートナーや日本の大学教授らの一行をエクアドル現地に迎えました。
10日間にわたる滞在中、一行は生産者コミュニティを訪問し、現在進められている取り組みを視察しました。長年の協力関係を通じて築き上げてきた絆を、さらに深める時間となりました。
カカオの歴史をたどる考古遺跡への訪問
今回のハイライトの一つは、サモラ・チンチペ県パランダにある「サンタ・アナ=ラ・フロリダ(Santa Ana-La Florida)」考古遺跡への訪問です。
ここはカカオの歴史における最も重要な遺跡の一つです。エクアドルがカカオの歴史の中で果たしてきた役割について、現地でしか得られない特別な視点を与えてくれます。
数千年もの歴史を持つ偉大な遺産と、現代の生産者たちの活動が地続きでつながっていることを、改めて実感させてくれる機会となりました。
アマゾンの野生カカオ保護とアグロフォレストリー

一行は、アマゾンの熱帯雨林に自生する野生カカオの保護と、持続可能な形での商業化に取り組む家族が集まるコミュニティも訪問しました。
この視察は、環境保護と経済的な機会がどのように両立し、生物多様性を守りながら新たな価値を生み出せるかを示す、力強い例となりました。

また、「アリグアユサ組合」では、アグロフォレストリー(森林農法)システムの中で開発された落花生の生産や、付加価値製品について学びました。
さらに「ウィトカ(Witoca)」では、コーヒーの生産と加工に焦点を当てつつ、カカオの品質チェックや、生産者団体との今後の供給計画についての話し合いが行われました。
次世代の担い手たちと、2026年シーズンへの展望

今回の訪問で特に実り多かったのは、若手農家たちと過ごした時間です。彼らの仕事に対する熱意、真摯な姿勢、そして誇りは、すべての活動を通じてひしひしと伝わってきました。
参加者からのフィードバックは非常にポジティブなものばかりでした。持続可能な生産、コミュニティの発展、そして国際市場へのアクセスをつなぐ取り組みの重要性を、改めて確認することができました。
現地視察の裏では、商品開発、カカオの品質評価、生産者団体との調整、そして今後の輸出に向けた準備も着々と進められました。
2026年シーズンに向けて、物流計画、輸送の見積もり、パッケージの要件定義、製品の規格化などがすべて前進しています。
ひとつのストーリーでつながる未来
このような訪問が特別なものとなるのは、ひとつの壮大なストーリーのさまざまな断片を、現地でつなぎ合わせることができるからです。
- エクアドル南部におけるカカオの古代の起源
- アマゾンでの野生カカオの保護
- 自分たちが依存する生態系を守りながら、高品質な製品を生産する農家の人々の日常の営み
これらすべてが、ひとつの物語としてつながっています。
10年以上にわたり、ママノチョコレートとエクアドルの生産者コミュニティとの協力関係は、人と自然の双方に利益をもたらす機会を創出し続けてきました。
私たちは、共に歩む次の一歩を心から楽しみにしています。
ママノエクアドル代表
ウリ