エクアドル産 野生クラレイ種カカオ(ホワイトカカオ)
※業務用の方は、商品をカートに入れてから「卸コード」を入力してください。コードがない場合はお問い合わせください。
2025年春の遺伝子分析の結果、「クラレイ(Curaray)系」に分類されることが推察されています。
クラレイ種はクリオロ種やナショナル種の元になった可能性が高い品種です。
参考)Diversidad genética de cacao en el Ecuador
1. クララィ(Curaray)
クララィ遺伝グループは、エクアドル原産の主要な野生カカオグループです。クララィの「自然な」分布域は、南のモロナ川上流にあるプエルト・モロナから、クララィ川流域を通ってナポ北部に至る森林地帯に非常に広く広がっていると考えられています。
このグループは商業栽培にはあまり使われておらず、ハイブリッド(交配種)の開発にもほとんど利用されてきませんでした。
クララィグループの純粋種のカカオは、ほぼ球形の白いカカオ豆が特徴として挙げられています。
また、クララィは、サモラ・チンチーペ県で採集された「Delg1カカオ」や「EET400」といった品種の親(プロゲニター)の一つであることも特定されています。
いくつかの研究では、クララィをエクアドルのナシオナルグループや中米のクリオログループの祖先グループの一つであると考えていますが、これらの仮説にはまだ学術的な合意はなく、疑いを解消するためには、さらに多くのサンプルと分析が必要とされています。
実際、我々自身のデータ(図1)では、クララィはクリオログループよりもナシオナルグループにより近いことを示唆しています。
商品情報
エクアドルナポ県テナ市のパソウルコというコミュニティにて素晴らしいカカオを発見しました。
WINAK組合の中で最も離れた地域に位置するこのコミュニティまでの道のりは、徒歩でジャングルを約3時間。
このコミュニティは町や市場から離れているためカカオの買い手がいませんでした。WINAK組合で実践されているチャクラ農法でのカカオ栽培と違い、この地域ではほぼ手付かずのアマゾン熱帯雨林の中に自然に育っているカカオがあります。
そのカカオのほとんどは100年を越えていようかという古樹で、1本の木に数粒しかカカオがなっておらず、木の高さは20mにも及びます。
一つ一つ木を登って収穫し、WINAKの組合メンバーがカゴに背負って組合の発酵センターまで運び、アリバカカオとは異なる木箱、異なる発酵時間で仕上げています。
カカオは小ぶりでやや丸みを帯びており、果実の中の種を齧ると中が白くなっています。チョコレート業界では希少で美味しいカカオとして知られている『ホワイトカカオ』です。
香りはラベンダーやライチの香りを持っており、アリバカカオとはまた違って品種であることが一口食べただけでわかります。
ママノでは、2022年に初めて買い付けを行い発酵乾燥テストを実施、2023年は100kg、2024年はコミュニティから収穫できる野生クラレイ種カカオの全量買取の契約を行い、今後も長期的に安定して買取と品質の向上を現地の仲間たちと共に取り組んでいく予定となっております。
WINAK組合と10年以上の長期的なパートナーシップの関係で、ママノチョコレートはアリバカカオ自体も世界の他の買い手と比較しても最も高値でカカオ豆を購入しています。
この野生クラレイ種は、その高値の金額からさらに4倍以上の価格で購入をしています。それだけの価値がこの豆にあり、またそれだけの労力と時間がかかるためです。

購入例
この野生クラレイ種を買っていただく、そして食べていただくことは、チョコレート体験として素晴らしいものになると思います。
別の観点から見ると、世界でも最も生物多様性の高い地域の一つであるエクアドルアマゾンの護り手である先住民キチュア族への大きなサポートにつながります。
「作物を買ってくれる人が誰もいない」
そう言って涙を流す農家のメンバーもいました。
私たちとしては、この豆をビーントゥバーのチョコレート作りに情熱を持つ方々にぜひ使っていただきたいと考えています。
多くのお客さんに喜びを共有し、それが現地農家と自然環境へのサポートにつながっていくという、皆が幸せになれる輪を広げていければ嬉しいです。
現在、自然保護団体等とこの希少な品種の保全の取り組み等も進めています。一緒に取り組みをされたいお店、企業はご連絡いただければ幸いです。
ママノ江沢
その他データ
- 標高は850-900m
- 1407ヘクタールの共同保有森に囲まれておりそのうち400ヘクタールに野生クラレイカカオが確認されている
- 131名のキチュアの人々が住んでいる(67名の大人、55名の子ども)
- パソウルクで最も求められているのは雨水を衛生的に貯蔵し活用できる水設備と子どもへの教育
国際協力NGOママノアマゾニアでの野生カカオと熱帯林保全の取り組みについて
ママノ江沢が2024年に立ち上げがNGOママノアマゾニアは、熱帯林の保全と農家の生活向上を目指しています。
第一弾の活動として、パソウルクコミュニティが保有する1,400ヘクタールの原生林に野生カカオ3000本の植樹を行います。これにより、熱帯林の保全と現地の先住民の生活向上を同時に達成することを目指しています。皆様のご支援が必要です。ぜひ、ご寄付をよろしくお願いします!
NGOママノアマゾニアへの寄付はこちら
お問い合わせについて
- 3営業日以内に返信がない場合はinfoアットmamano-chocolate.comへお手数ですがご連絡ください。
- 営業のお問い合わせにつきましては、必要な場合のみこちらからご連絡させていただきますので、お電話等はお控えください。