代表コラム:カカオパルプの選別がチョコレートの品質を決定づける 2024/1/16
チョコレートの美味しさを決定づける要因はたくさんあります。
品種、生育環境、収穫時期、収穫方法、集荷方法、運搬、発酵、乾燥、保管・・・様々ある工程のなかであまり耳にする機会がないものの非常に重要な工程が『選別』です。
カカオ豆は収穫後すぐに捌いて中の果肉を取り出します。
このときに、良質な果肉だけを取り出すことが重要です。
黒ずんでいる果肉、くっついている果肉、小さすぎる果肉、熟していない果肉、熟しすぎている果肉、これらは風味に悪い影響を与えます。
「ん、なんかいやな風味がするな・・・」と感じるときには、カカオパルプの選別方法を改善することで良くなることがあります。
この工程は重要ですが農家はパルプの重量で組合から報酬を得るため、短期的には果肉の量を増やして組合に販売した方が売上は増えます。しかしそれを繰り返すと組合のカカオの評判が落ち、ママノのような企業が高い品質のカカオに高い金額を払うという信頼関係が崩れてしまいます。
組合と農家のコミュニケーション、ママノと組合のコミュニケーション、いずれも密にしていくことによって、農家がカカオの選別を綺麗に行なってくれます。
このような地道な努力に敬意を払い、品質に見合って適正な金額を支払うことがダイレクトトレードだとできます。
ママノのチョコレートは美味しい、風味が良い、綺麗、身体に良い感じがすると言われます。その一つの大きな要因が『カカオパルプの選別』です。
綺麗なカカオパルプから生まれる綺麗な味わいのチョコレート、楽しんでいただければ嬉しいです。