ウィニャック組合アリバカカオ豆の買い付け状況について 2025-3-17

ウィニャック組合アリバカカオ豆の買い付け状況について 2025-3-17

こんにちは、ママノ江沢です。

買い付け状況

2025年のエクアドルアマゾン地域ウィニャック組合と協力したアリバカカオ豆の買い付けがスタートしています。

カカオパルプ1kgに対する、組合から農家への支払い価格は乾燥豆換算で$11.59〜$9.9/1kgで推移しています。この金額には組合の労力等は含まれていません。

直近のカカオ豆の先物市場価格は、1kg8ドル(港で取引される乾燥カカオ豆、組合費用含む、国内輸送費用含む)ですが、その価格とはだいぶ乖離がある状況です。

一部の仲買人が、農家にカカオの先物価格が高い価格のままだと誤った情報を伝えていたり、カカオパルプの計量器に細工をするなどしています。例えば、1kgのパルプを700gとして買い取る、といったことが行われています。

組合の工夫、ママノの工夫

この状況を組合とともに打破していくために組合は、
・農家に正しい情報を伝達して回る
・カカオを仲買人に売ってしまう農家からはグアユサ茶やバナナなど他の作物の買取をしない
などの工夫をしています。

ママノとしては、
・組合が柔軟に調達をできるように前金を渡す
・購入量の見通しを共有して、組合が集荷計画を立てやすいようにする
・共同調達形式で、購入予約、前金の入金に協力してくれる企業と一緒に取り組む
などの工夫をしています。

ウィニャック組合のカカオの集荷は今年は2月〜4月の約3ヶ月が最盛期です。

パソウルクの野生カカオ

また、パソウルクというコミュニティでは、野生カカオの集荷も今週か来週ごろからスタート予定です。こちらは、アリバカカオの2倍〜3倍の価格で調達予定です。

パソウルクはほとんど自然なジャングルエリアのため、これまであまり農家の管理ができていませんでしたが、今年はアンケート調査なども行い、約20世帯全員の野生カカオを集めると、乾燥豆で200kgくらいの調達量になりそうです。

組合からも車で2時間、徒歩で3時間と離れているため難易度の高いカカオ豆ですが、鮮烈なラベンダー香がありますので、皆さんにお届けできるように細かなコミュニケーションを現地で行なっています。