商品づくりにかける、自分の可能性。ショコラティエ・本間さんにインタビュー

商品づくりにかける、自分の可能性。ショコラティエ・本間さんにインタビュー

こんにちは。ママノでストーリーテラーというお仕事をしています、チョコおたくのカデカワです。

このスタッフインタビューでは、ママノで働くメンバーに、その仕事内容について掘り下げたお話を伺っていきます。第1回に続き、2回目となる今回は、ママノチョコレートの製品を開発から製造まで一貫して手がける、チーフショコラティエの本間さんにフューチャーしますよ!

本間さん プロフィール

19歳のときから修行をはじめ、パティシエ歴は12年目。ママノには2019年1月に入社。趣味は旅とスノーボード。

 

入社の決め手は、納得のいくもの作りができる環境

——それでは、よろしくお願いします。

本間さんには、商品開発にまつわるインタビューでこれまで何度かお話を伺っていますが、ママノチョコレートは他のチョコレート屋さんや、ケーキ屋さんとはちょっと違った会社かなという印象を受けます。実際に働いてみて、良い面と苦労した面をお聞きしたいです。

 

本間 まず良い面ですが、型にはまらない商品開発ができることです。

これまでの職場では、原価や材料への制約がもっとシビアでしたから、今まで考えてきた制約をとっぱらって、自分の可能性を見てみたい。そんな想いがありました。ここでなら自分が作りたいものを作りたいものを作れる、そう思ったから、ママノに入りました。
今までになかったものを生み出すことに躊躇がない会社ですし、いい素材は積極的に取り入れてもらえます。
僕はお菓子を作るなら「おいしい」を大前提にしたい気持ちが強くあるので、おいしさと質にこだわるママノの考えに合った商品が作れていると思います。

 

 

自由な職場ならではの苦労

本間 大変なこともあります。代表の江沢は割と丸投げするタイプなんです(笑)
よく言えば信頼ですが、最初の頃は戸惑いました。例えば、今使っている青梅の工房も僕が自分で配置などを考えて組み立てたのですが、これはいい経験になりましたね。将来、自分でお店を持ちたいと考えていて、今の経験はその準備になっていると思います。


——本間さんは、なんだかんだ楽しんで仕事をされているように感じます。

本間 自由の多い職場ですから、出来ることが多くて楽しいですよ。ただ、この環境を楽しむには経験値が必要かもしれません。チョコレートも他社のものとは違うので、1軒目で入ると、深い知識は得られても、視野が広がらないかもしれない。
商品開発のようにな、ゼロから生み出す仕事は基本の応用ですから、技術があるひとのほうが楽しい環境であることは間違いありませんね。


——スケジュールもご自分で管理されていますよね?

本間 1ヶ月単位のスケジュールから1日のタイムスケジュールまで、製造スケジュールは基本的に自分で決めています。スケジュールを作成したら、全体に共有します。

 

本間さんのある1日のスケジュール at 青梅工房

9時 出勤 今日のスケジュール、メール、Slackチェック、各種発注
9時半〜 生チョコ2000粒カット、ギッターカッター片付け
1時半〜 休憩
2時半〜 休憩戻り ラムシャイン、ピオーネコーティング
5時〜 タブレット用黒糖の前準備
5時半〜 片付け、掃除
5時45分〜 メール、スラック、翌スケジュールチェック
6時 退勤

 


ママノに入って使い始めた、2つのツール

——こうして1日のタイムスケジュールを見ていると、メールやスラックチェックなど、製造作業以外にも毎日のタスクがありますね。

本間 社内の連絡ツールにはSlack(スラック)というチャットアプリを、タスク管理にはbacklog(バックログ)というサービスを使っています。
製造中は衛生面を考えて電子機器に触れませんから、今まで働いていたお店であれば、使うことはなかったと思います。

ただ、ママノは工房が独立していますし、勤務時間もそれぞれ違う会社なので、こういったツールを利用したほうが、部署間の連絡やコミュニケーションが取りやすかったり、タスクの抜け漏れがなくなっていいのかなと感じています。バックログはまだ使いこなせていないのですが(笑)

 

アリバカカオという素材に魅せられて

入社後にドライフルーツをのせたカードチョコレートや、ボンボンショコラの改良、クッキーの開発など、さまざまな仕事をしている本間シェフですが、ママノのアリバカカオのチョコレートには、どういった印象を抱いているのでしょうか。

 

本間 ママノのアリバカカオは、素晴らしい素材です。僕は初めて食べた時、ものすごく感動しました。力強さと華やかさ、優しさが一つのチョコに詰まっていた。

このチョコを使ってムースを作ったら、焼き菓子を作ったら?って考えて、ワクワクして。

「このチョコしか使えない」って制約は、人によっては足かせにもなりますよね。僕はアリバカカオにポテンシャルを感じてて、その制約がむしろ伸びしろでした。

初めて食べたアリバカカオのチョコにはまだ荒々しい部分があって、ここをこうすればもっと良くなるはずだって、先も見えていた。このチョコと、とことん向きあって、引き出しを全部出してあげれば、本当にいろんなものができるんじゃないか。飽きることはないんじゃないかって。

 

素材の魅力を見出しすだけでなく、もっともっと生かそうとしてくれる職人がいる。素材となるチョコレートやカカオにとって、こんなに幸福なことってあるでしょうか。

アリバカカオは本間さんに出会って幸せだな、と思わず感じたお話でした。

最後にひとこと

——このインタビューを読んで、ママノチョコレートのショコラティエに興味を持ってくださった方に向けて、ひとことお願いします。

本間 僕が大好きなお酒や、旅で見つけた素材を使ってるように、自分の好きなものや、良さのわかるものを商品として昇華させる楽しみを、一緒に味わえる仲間ができたら楽しいですね。共感し合いながら、高め合えるメンバーが増えたら嬉しいです。


ママノチョコレートでは、製造スタッフ(ショコラティエ)募集要項について、詳しくはこちらのページをご覧ください。